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2012年4月 9日

やっと桜の季節になりましたね。今回は、数多くのセラミック治療をしているさとう歯科医院だからわかった、まだ専門書にも書かれていない最新情報をお伝えします。

1.ハイブリット・セラミックは、セラミックよりは摩耗変色がある。

保険のCRレジン充填よりは、はるかに美しさと強度を保つハイブリット・セラミックですが、これをクラウン(歯全体をかぶせたもの)に使用すると、メタルボンド冠やオールセラミック、ジルコニア等と比べると摩耗や変色の点で劣ることがはっきりしました。

それゆえ、さとう歯科医院では、ハイブリット・セラミックのクラウンやブリッジは現在お勧めしておりません。


2.ハイブリット・セラミックインレーやオールセラミックインレーは失活歯(神経をとった歯)には不向き

失活歯の場合、ハイブリット・セラミックやオールセラミックのインレー、アンレーなどは接着力に若干の不安があることがわかりました。歯根破折で歯を失うリスクを避ける意味でも、失活歯はクラウン形態が望ましいと思います。


3.e-maxなどのガラスセラミックについて

e-maxなどのガラスセラミックは透明感のある美しいセラミック治療です。それゆえ、さとう歯科医院でも極力価格をおさえて多くの皆様に提供してきました。その結果わかったのは、ベースの透明度が高いがゆえに失活歯(神経をとった歯)では変色が強い場合やメタルコアが入っている場合には、接着後に下地の色がすけて見えやすい傾向があることです。

それゆえ、前歯部など目立つ部位には不向きであると敢えて言わせていただきます。e-maxよりもジルコニア、築盛クラウンをお勧めします。

http://www.satou-client.jp/

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さとう歯科医院 院長 佐藤達也

さとう歯科医院
http://www.satou-client.jp/
院長 佐藤達也

【経歴】

1988年 東京医科歯科大学卒業

1988年~1990年 東京医科歯科大学研修医修了(2期生)

1990年~1998年頃 東京医科歯科大学・障害者歯科学講座・顎口腔機能治療部において、大山喬史教授(当時の病院長、現在学長)の指導のもと、教授診療助手のチームリーダーとして、難易度の高い義歯や著名人・芸能人の審美歯科治療を担当。

1991年~1998年頃 障害者歯科学講座・障害者歯科治療部において、有病者の歯科治療。

1992年6月 大田区東雪谷にて開業。

2004年9月 現在住所(隣)に移転。