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2011年12月18日

教授チームのトップにいたころ、モデルやタレントの女の子の患者さんも少なくなかった。
ある時、1人の女の子がかなり遅れてやってきた。大きな目を真っ赤にしてふさぎこんでいる。

佐藤「何かあったの?」
モデル「・・・」
佐藤「泣いたんだ・・・」
モデル「・・・」
佐藤「寝てないんじゃない?」
モデル「別に先生には関係ないことですから」
佐藤「寝てないんじゃ麻酔の注射は良くないね」
モデル「・・・」
佐藤「彼のこと・・・?」
みるみる真っ赤な目が水浸しになった。
モデル「こんなこと、言うつもりじゃなかったのに・・・」
ここからは大泣きになってしまった。
モデル「私たち、もうダメなんです。」
モデル「こんなのヤダ~。」
佐藤「うん、うん、それで?」
一通り話を聞いて、
「大丈夫。彼ももう落ち着いているよ。部屋に帰っていると思うから、電話を入れてごらん。待っているから。」
10分程して笑顔の彼女が戻ってきた。
「先生の言った通りでした。これが最高の治療ですね!

やれやれ、ほっとしたと思いつつも、時間外の洗い物をする衛生士さんの金属の擦れる音が一段高いことが恐ろしい。

「またやっちゃったなー。」

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さとう歯科医院 院長 佐藤達也

さとう歯科医院
http://www.satou-client.jp/
院長 佐藤達也

【ブログの主旨】

「診療雑感」は、私が過去にどのようなことを感じ、どんな診療を行っていたかをまとめたものです。症例写真だけでは技術をお見せすることはできませんが、文章なら私の人間性を語ることができます。 なじみの患者さんが言っていた、「何かあったら、(佐藤)院長が出てきてくれるんだから、俺は今の先生を信頼してお任せしていますよ。」とは、ありがたいひと言である。


【経歴】

1988年 東京医科歯科大学卒業

1988年~1990年 東京医科歯科大学研修医修了(2期生)

1990年~1998年頃 東京医科歯科大学・障害者歯科学講座・顎口腔機能治療部において、大山喬史教授(当時の病院長、現在学長)の指導のもと、教授診療助手のチームリーダーとして、難易度の高い義歯や著名人・芸能人の審美歯科治療を担当。

1991年~1998年頃 障害者歯科学講座・障害者歯科治療部において、有病者の歯科治療。

1992年6月 大田区東雪谷にて開業。

2004年9月 現在住所(隣)に移転。