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2011年12月19日

口腔外科と矯正科の両方に出入りしていた関係で、矯正医から埋伏した親知らずの抜歯を依頼されることが多かった。
あるとき、抜歯1週間後の抜糸の際「会計を済ませてお薬を頂く前に麻酔が切れてしまい、痛くて大泣きしてしまいました。」と言われた。

大学生の女の子に大変な思いをさせてしまったと後悔し、以来ポケットに痛み止めを常備するようになった。研修医修了直前、自分の完全埋伏親知らずを抜こうと思い立った。上司の教官でなく、同級生であれば私の手技に近いだろうし、実際私の患者さんが受けた苦痛と同等ではないかと考えたのだ。
その後、麻酔が切れるまで待った。
「来た!」
痛み出してから「ポンタール」を内服。
15分経っても痛みが増すばかりで「ボルタレン」を内服した。
その30分後、もはや歩く震動すら耐えられなくなり、
最後に「ロキソニン」を内服し、それから30分、ようやく歩けるようになった。

こんな思いを2度と患者さんにさせぬように神様は教えてくれたのだと思う。

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さとう歯科医院 院長 佐藤達也

さとう歯科医院
http://www.satou-client.jp/
院長 佐藤達也

【ブログの主旨】

「診療雑感」は、私が過去にどのようなことを感じ、どんな診療を行っていたかをまとめたものです。症例写真だけでは技術をお見せすることはできませんが、文章なら私の人間性を語ることができます。 なじみの患者さんが言っていた、「何かあったら、(佐藤)院長が出てきてくれるんだから、俺は今の先生を信頼してお任せしていますよ。」とは、ありがたいひと言である。


【経歴】

1988年 東京医科歯科大学卒業

1988年~1990年 東京医科歯科大学研修医修了(2期生)

1990年~1998年頃 東京医科歯科大学・障害者歯科学講座・顎口腔機能治療部において、大山喬史教授(当時の病院長、現在学長)の指導のもと、教授診療助手のチームリーダーとして、難易度の高い義歯や著名人・芸能人の審美歯科治療を担当。

1991年~1998年頃 障害者歯科学講座・障害者歯科治療部において、有病者の歯科治療。

1992年6月 大田区東雪谷にて開業。

2004年9月 現在住所(隣)に移転。